本格化した7歳馬! BCマイル(米・GⅠ)

現地時間11月4日、米国のチャーチルダウンズ競馬場でBCマイル(3歳上・芝1600m)が行われ、10番人気でE.カストロ騎手騎乗のミエスクズアプルーヴァル Miesque's Approval(牡7・米・M.ウルフソン厩舎)が、中団追走から大外を回って残り100mで抜け出すと、2、3着争いを後目に3番人気のアラゴーン Aragornに2.3/4馬身差を付けて優勝しました。

勝ち馬の父はミエスクズサン Miesque's Son(1992年生まれ・米国のサラブレッドファーム Thoroughbred Farmで繋養・その父ミスタープロスペクター Mr. Prospector)、母はWin Approval(その父ウィズアプルーヴァル With Approval)という血統。

父ミエスクズサンは、大種牡馬キングマンKingmamboの全弟で、05年のジャックルマロワ賞を制したウィッパー Whipperなどを輩出し種牡馬として成功をしています。

勝ち馬は今年に入りファイアクラッカーBCH(米・GⅡ)、メイカーズマークマイルS(米・GⅡ)を制しており、前走のターフマイルS(米・GⅠ)は4着に敗れていますが、2着以下ほぼ横一線だったことを考えれば、優勝もけしてフロックではないと思われます。今回がGⅠ初制覇となりました。

ただ今年充実しているとはいえ既に7歳、まだ現役を続けるか来年の動向が気になります。

ちなみに1番人気に推されたアラーファ Araafaは全く良いところが無く9着に敗れました。やはり力のいる欧州の芝と、切れ味の必要な米国の芝の差が出たのではないでしょうか?こちらは来年英国で種牡馬入りが決まっています。