悪夢の女王決定戦! BCディスタフ(米・GⅠ)

現地時間11月4日、米国のチャーチルダウンズ競馬場でBCディスタフ(3歳上牝・ダ1800m)が行われ、7番人気でE.プラード騎手騎乗のラウンドポンド Round Pond(牝4・米・M.マッツ厩舎)が、好位から内側を付き残り200mで先頭に立つと4番人気アシシエンプレ Asi Siempreに4.1/4馬身差を付けて優勝しました。

勝ち馬の父はオーサムアゲイン Awesome Again(1994年生まれ・アデナスプリングス Adena Springsで繋養・その父デピュティミニスター Deputy Minister)、母はGift Of Dance(その父トランポリノ Trempolino)という血統。

05年の2月にデビュー。2戦目で未勝利戦を脱出すると、4連勝でエイコーンSを優勝、初GⅠ制覇を挙げました。その後も3着以下になったことがない堅実な走りを見せ、前走のベルデイムS(米・GⅠ)も3着と好走していました。(といってもこのレースはフリートインディアン Fleet Indianとパインアイランド Pine Islandのマッチレースで2頭に7馬身差も付けられていました。)

尚、2着に入線したアシシエンプレは進路妨害で4着と降着、3位に入線した6番人気ハッピーチケット Happy Ticketが繰り上がりの2着となり、優勝馬との着差は4.3/4馬身差となりました。

また2番人気のパインアイランドは向こう正面で右前脚の球節を脱臼し安楽死処分、1番人気のフリートインディアン Fleet Indianは4コーナーで左前脚の球節を骨折し競走中止と波乱のレースとなりました。

パインアイランドはアラバマS、ガゼルSとGⅠ連勝していた牝馬で、これからの活躍が期待されていただけにとても残念です。勝ち馬を管理しているM.マッツ調教師は、春に期待馬バルバロ Barbaroを故障で引退を余儀なくされており、2頭を見て素直に優勝を喜べない複雑な心境だったでしょうね。ちなみにバルバロの容態は順調だそうです。