大記録前に無念!ハートランドヒリュ死去!

3月22日、一頭の名馬が逝きました。その馬はけしてGⅠに出るような馬ではありませんが、出走回数は「127」という偉大な大記録を打ち立てました。

その名はハートランドヒリュ(牡10・日・河内洋厩舎)、22日に記録を更新する為の調教中に急性心不全を発症し死亡しました。

ハートランドヒリュは、父はランドヒリュウ、母はテルノワカクサ(その父パーソロン Partholon)という血統。

98年の12月に清水久雄厩舎からデビュー。05年11月13日のドンカスターC(3歳上1000万下・芝1800m)でオートダービーの持つJRA最多出走記録(122回)を43年ぶりに更新しました。

その後も出走を重ね、06年3月12日の遠州灘特別(3歳上1000万下・芝2000m)で通算出走記録を127戦に伸ばし、アラブ種のトキノヒカリが持つJRA最多出走記録128戦まであと1戦と迫っていましたが、これが最後のレースとなりました。

一番悲しんだのは恐らく清水久雄元・調教師でしょうね。今年2月末で調教師を引退しましたが、8年も一緒に過ごした盟友のハートランドヒリュを最後まで気に掛けていたそうです。

もしかしたらその別れがハートランドヒリュにとっても一番堪えた事だったのかも知れませんね。

本当にお疲れさまでした。この偉大な記録を抜く馬は恐らく現れないでしょうね。ゆっくりお休み下さい。