初代女王に向けて! 阪神牝馬S(日・GⅡ)

4月8日、阪神競馬場で行われた阪神牝馬S(4歳上牝・芝1400m)は、単勝170円という圧倒的1番人気で福永祐一騎手騎乗のラインクラフト(牝4・日・瀬戸口勉厩舎)が優勝しました。

勝ち馬の父はエンドスウィープ End Sweep(1991年生まれ・死亡・その父フォーティナイナー Forty Niner)、母はマストヴィーラブド(その父サンデーサイレンス Sunday Silence)という血統で、母の全弟に05年の高松宮記念を制したアドマイヤマックスがいます。

04年の10月にデビュー。新馬戦を勝ち、続くファンタジーSでは2着馬に4馬身差を付けて圧勝、重賞初制覇を挙げます。しかし初GⅠ挑戦となった阪神JFでは圧倒的一番人気で押されながらも、まさかの3着と敗退しています。

05年はフィリーズレビューから始動、難なく快勝すると続く桜花賞ではシーザリオエアメサイア等強豪を抑えて1番人気となり、今度は見事にGⅠ初制覇を挙げています。

驚かされたのは次走が優駿牝馬ではなく、NHKマイルCに向かったことです。桜花賞馬がNHKマイルCに向かうのは無論初めてのことであり、今まで外国産馬による「残念ダービー」と呼ばれた同レースに新しい風を吹き込みます。そして牡馬を押さえて優勝、変速2冠馬となりました。

しかし秋には強敵が立ちはだかります。エアメサイアはローズS、秋華賞ラインクラフト(両レース2着)を押さえ優勝。続くマイルCSでは3着、阪神牝馬Sでは4着と秋は1戦も勝ち切れませんでした。

06年に入り前走の高松宮記念で2着と惜敗、今回はNHKマイルC以来の優勝となりました。ライバルのエアメサイヤを押さえての優勝は賞賛されます。新設されたヴィクトリアマイルが本当に楽しみになってきましたね^^