ついにあの馬に勝てなかった・・・ アドマイヤジャパン引退!

05年の京成杯を制したアドマイヤジャパン(牡4・日・松田博資厩舎)が9月6日付けで現役登録を抹消し、日高町のブリーダーズSSで種牡馬入りすることになりました。

アドマイヤジャパンは父はサンデーサイレンス Sunday Silence、母は95年の阪神3歳牝馬S(現:阪神JF)を制したビワハイジ(その父カーリアン Caerleon)という血統。

04年の12月にデビュー。新馬戦を勝ち、明けて初戦の京成杯を制し重賞初制覇を挙げ、クラシック候補として名前が挙がりますが、彼の前にとてつもない化け物が立ち憚ります。後の無敗の三冠馬ディープインパクトです。

弥生賞で初の顔を合わせ、クビ差の2着と接戦します。クラシック第1戦の皐月賞では3着と好走しますが、東京優駿では皐月賞の疲れが抜けず本領を発揮できず10着と惨敗してしまいます。

そして迎えた第3戦の菊花賞では、アドマイヤジャパンは大逃げをします。4コーナーを回ってもまだ10馬身以上の差があり、誰もがディープインパクトが敗れることを想像しました。しかし信じられない末脚を使ったディープインパクトに残り50mで交わし、無敗の三冠馬としてゴールを突き抜けました。

管理している松田博資調教師も「時代が悪かったとしか言いようがない」と落胆し、鞍上の横山典弘騎手も「夢を見た」とレース後に感想を漏らすほどだった。

その後はJCで11着、06年の大阪杯では9着と不振でしたが、それでも天皇賞・春ディープインパクトを倒すのはこの馬と目されていました。しかし天皇賞・春に向けて調整中にまさかの右前浅屈腱炎を発症、休養を余儀なくされ戦線から離れていました。

競馬にifはありませんが、もしこの馬が天皇賞・春に出走していればと言う気持ちが強いです。それだけにこの引退はとても残念に思いました。

お疲れさまでした。父が成し遂げられなかったクラシック制覇の夢を2世に期待します。