100万ドルの栄冠と陰! 安田記念(日・GⅠ)

6月4日、東京競馬場安田記念(3歳上・芝1600m)が行われ、3番人気でB.プレブル騎手騎乗のブリッシュラック Bullish Luck(セン7・香・A.クルーズ厩舎)が優勝しました。

勝ち馬の父はロイヤルアカデミーⅡ Royal Academy(1987年生まれ・クールモア・オーストラリア Coolmore Australiaで繋養・その父ニジンスキー Nijinsky)、母はWild Vintage(その父アリシーバ Alysheba)という血統。

01年の6月に英国からデビュー。香港のイウ厩舎に移籍後現在のA.クルーズ厩舎に移籍しました。05年のチャンピオンズマイル(香・GⅠ)で初GⅠ制覇をし、今年になってアジア・マイル・チャレンジに積極的に参加、チャンピオンズマイルを連覇し、今回安田記念も制し、見事優勝し100万ドルのボーナスを獲得しました。

A.クルーズ調教師は05年のスプリンターズSサイレントウィットネス Silent Witnessで制しておりJRA・GⅠ2勝目となりました。また香港馬の優勝は、00年の安田記念フェアリーキングプローン Fairy King Prawnサイレントウィットネスの3頭目となりました。

その香港馬の栄光とは別に、別の香港馬の余りの素行の悪さに眉を顰めたくなる事がありました。

ザデューク The Dukeは3コーナー手前で外にふらつきインセンティブガイに3度ぶつかり、鞍上の横山典弘騎手は落馬寸前だった。
インセンティブガイは弾かれる形でオレハマッテルゼと接触、それでオレハマッテルゼは掛かって行ってしまい、10着と惨敗し、更にザデュークとインセンティブガイの直後にいたカンパニーは、バランスを崩してつまずき、更に3頭分離れていたにも関わらずザデュークに2度もぶつけられたそうです。

カンパニーの内田博幸騎手は「確信犯」と憤慨し、横山典弘騎手は「全然国際レースじゃない」と憤慨した。有力馬を次々に潰したザデュークは勝つ以上の「仕事」をしたのではないかと疑いたくなります。何とも後味の悪のマイル王決定戦となりました。