大混戦の真のダービー! 英ダービー(英・GⅠ)

現地時間6月3日、英国のエプソム競馬場英ダービー(3歳牡牝・芝2400m)が行われ、3番人気でM.ドワイヤー騎手騎乗のサーパーシー Sir Percy(牡3・英・M.トレゴニング厩舎)が優勝しました。

勝ち馬の父はマークオブエスティーム Mark of Esteem(1993年生まれ・ダーラムホールスタッド Dalham Hall Studで繋養・その父ダルシャーン Darshaan)、母はPercy's Lass(その父ブレイクニー Blakeney)という血統。

第227回を誇る「真のダービー」は出走前のオッズも10倍以下が4頭もいる混戦ムードでしたが、レースもそれを上回る混戦でした。

2着に短頭差で13番人気のドラゴンダンサー Dragon Dancerが、3着にアタマ差で9番人気のディラントーマス Dylan Thomasが、更に短頭差でハラベック Hala Bekが入るなど一時は4頭が横並びになる激戦でした。

惜しむべきは、2番人気に支持されたホレーショネルソン Horatio Nelsonです。ゲート前でファロン騎手はこの馬の異変に気付き、馬場を行ったり来たりして歩調のチェックをしたそうです。A.オブライエン調教師もスタート地点に赴きチェックして最終的にGoサインを出したのですが、それが予後不良という最悪の結果となりました。もし出走を取りやめていればと思うと残念でありません。調教師を初め関係者は悔やんでも悔やみきれないでしょうね。

勝ち馬は05年の5月にデビュー。初戦で未勝利を脱出するとヴィンテージS(英・GⅡ)を3連勝で優勝し重賞初制覇を挙げ、続くデューハーストSも優勝し、GⅠ初勝利を挙げています。今年の初戦となった前走の英2000ギニーでは2着に敗れていました。

今後は未定でどうやら愛ダービーキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスダイヤモンドSには向かわないようですね。