世界中を飛び回ったタフネス、ウォーサン死去!

また名馬が逝きました。

現地時間6月19日、03、04年のコロネーションCなどを制したウォーサン Warrsan(牡8)が、腫瘍から生じた合併症の為、英国のニューマーケットで死亡しました。

ウォーサンは父カーリアン Caerleon、母はLucayan Princess(その父ハイライン High Line)という血統で、半兄に95年の伊ダービーなどGⅠ4勝したルソー Lusoがいます。

01年の5月に英国のC.ブリテン厩舎からデビュー。03年のジョンポータ―S(英・GⅢ)で重賞初制覇を挙げると、ジョッキークラブS(英・GⅡ)で重賞連覇し、一戦挟んだコロネーションCで優勝、GⅠ初勝利を挙げます。

その後、GⅠで好走をしますが、勝ち星が挙げられず再び勝ったのは04年のコロネーションCで連覇を達成、更にバーテン大賞も優勝しGⅠ3勝目を挙げます。

05年はバーテン大賞を連覇しGⅠ4勝目を挙げます。暮れの香港ヴァーズを最後に休養に入っていましたが、後肢のつなぎの損耗が激しく、現役続行は困難とみて06年の4月に引退となりました。翌年から種牡馬入りを目指し、繋養先を捜していた矢先の出来事でした。

非常にタフな馬で仏、独、伊、首、香、日と世界中を転戦しており、そのタフさが子供に伝わればと思うだけに残念です。

これからはゆっくりと天国で過ごして欲しいと思います。お疲れさまでした。ご冥福をお祈りします。