歴史的牝馬の走り! ナッソーS(英・GⅠ)

現地時間8月5日、英国のグッドウッド競馬場でナッソーS(3歳上牝・芝2000m)が行われ、1番人気でL.デットーリ騎手騎乗のウィジャボード Ouija Board(牝5・英・E.ダンロップ厩舎)が優勝しました。

勝ち馬の父はケープクロス Cape Cross(1994年生まれ・愛国のキルダンガンスタッド Kildangan Studで繋養・その父グリーンデザート Green Desert)、母はSelection Board(その父ウェルシュページェント Welsh Pageant)という血統で、従兄に90年愛セントレジャーを制したイブンベイ Ibn Bey(その父ミルリーフ Mill Reef)がいます。

03年の10月にデビュー。04年目に英・愛オークス制覇し、秋には凱旋門賞で3着と好走、続くBCフィリー&メアターフを制し、カルティエ賞の欧州年度代表馬、最優秀3歳牝馬に選出、更にエクリプス賞の米最優秀芝牝馬に選出されるという偉業を達成しました。

05年はプリンスオブウェールズS(7着)のレース後骨折を発症し、休養を余儀なくされましたが、9月に復帰するとBCフィリー&メアターフ(2着)、JC(5着)と好走、暮れには香港にも遠征し香港ヴォーズを制しました。

06年も果敢に海外遠征をし、ドバイシーマクラシック(4着)、コロネーションS(2着)と好走し、前々走のプリンスオブウェールズSではデヴィッドジュニア David Juniorエレクトロキューショニスト Electrocutionistなどの牡馬を撃破し優勝しています。前走のエクリプスSは5着に敗れていましたが、今回アレクサンダーゴールドラン Alexander Goldrun、ナンニナ Nannina等強豪を押さえて優勝しました。

これでウィジャボードはGⅠ6勝目を挙げました。しかも英・愛・米・香と4ヶ国での優勝です。もしかしたら私達は後世に残る歴史的牝馬を観ているのかも知れませんね。

今後は未定ですが、恐らく獲れなかった凱旋門賞、更に連覇できなかったBCフィリー&メアターフを目指すのではないでしょうか?今後も楽しみです^^