名馬中の名馬! エレクトロキューショニスト死去!

また名馬が逝きました。

現地時間9月9日、06年のドバイワールドCなどを制したエレクトロキューショニスト Electrocutionist(牡5・英・S.ビンスルール厩舎)が心臓発作を発症し、英国のニューマーケットで死亡しました。

エレクトロキューショニストは父がレッドラムサン Red Ransom、母がElbaaha(その父アラジ Arazi)という血統。

04年の4月に伊国のヴァリアニ厩舎からデビュー。05年のカルロダレッシオ賞(伊・GⅡ)で重賞初制覇を挙げると、続くミラノ大賞典でGⅠ初制覇を挙げています。

更に英インターナショナルSでは日本から遠征したゼンノロブロイを撃破、GⅠ2勝目を挙げます。

06年になるとゴルドフィンに移籍、英国のS.ビンスルール厩舎に転厩します。ダート初戦となったマクトゥームチャレンジ第3戦(首・GⅡ)で2着に7馬身差付けて圧勝すると、続くドバイワールドCも4.1/2馬身差(2着入線したBrass Hatが失格の為、3着入線入ったMagna Graduateとの差)を付けて圧勝しました。

その後プリンスオブウォールズSで1/2馬身差の2着、更にキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDSで1/2馬身差の2着と好走していました。

週の初め(3日だと思います)に心臓に異常が見られたため、ニューマーケットの病院で検査を受けていたそうです。通算成績12戦8勝。

欧州芝良し、米国ダート良しで、12戦して8勝し、更に3着以下(2着3回、3着1回)には一度も来なかったという名馬中の名馬で、恐らく歴史的名馬になるだろうと思っていました。

日本から遠征した馬をことごとく撃破し、悔しい思いをしましたが、それ以上に名馬として称えていたので彼の訃報を聞いた時は本当に言葉を失いました。

もうあの馬の走りが見れないのかと思うと残念でありません。ハリケーンラン Hurricane Runハーツクライと肉薄したキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDSの映像を観ると涙が出てきます。

お疲れさまでした。恐らく一生忘れる事が出来ない名馬でした。ゆっくりお休み下さい。ご冥福をお祈りします。