もうフロックなどとは言わせない! 毎日王冠(日・GⅡ)

10月8日、東京競馬場毎日王冠(3歳上・芝1800m)が行われ、3番人気で安藤勝己騎手騎乗のダイワメジャー(牡5・日・上原博之厩舎)が、道中2番手から4コーナーで先頭に立つと、いったんはダンスインザムードに差されながら差し替えし、クビ差押さえて優勝しました。

勝ち馬の父はサンデーサイレンス Sunday Silence(1986年生まれ・02年に死亡・その父ヘイロー Halo)、母は91年クイーンCなど重賞4勝のスカーレットブーケ(その父ノーザンテースト Northern Taste)という血統。

03年の12月にデビュー。2戦目の未勝利戦のダート戦で初勝利を挙げますが、次走の500万下条件戦にも勝ちきれず、格上挑戦でスプリングSに出走します。

そのスプリングSで3着と好走し、皐月賞出走権利を獲得し、皐月賞に駒を進めます。そして本番となった皐月賞では10番人気という低評価で優勝、50年のクモノハナ以来の1勝馬皐月賞馬となりました。

しかしその後は成績がまったく振るわず、東京優駿4着、オールカマー9着、そして天皇賞・秋17着と惨敗してしまいます。原因はのどの疾病(喉鳴り)を発症しており、陣営は思い切って治る確立が低いといわれる患部手術に踏み切ります。

手術が成功し、復帰戦となった05年ダービー卿CTでいきなり優勝、ようやく本来の力を発揮します。

その後も好走を続け、今年のマイラーズCを優勝、秋初戦となった今回も優勝し、けして左回りが苦手でないと証明し「盾獲り」に大きく前進しました。

2着のダンスインザムードも次走は天皇賞・秋となります。6戦して5勝されている同期の勝ち馬に秋の盾での決着を付けたいですね。