初代女王誕生! ヴィクトリアマイル(日・GⅠ)

5月14日、東京競馬場で今年から新設されたヴィクトリアマイル(4歳上牝・芝1600m)が行われ、2番人気で北村宏司騎手騎乗のダンスインザムード(牝5・日・藤沢和雄厩舎)が優勝しました。

勝ち馬の父はサンデーサイレンス Sunday Silence(1986年生まれ・死亡・その父ヘイロー Halo)、母ダンシングキイ(その父ニジンスキー Nijinsky)という血統で、全姉に95年の優駿牝馬を勝ったダンスパートナー、全兄に96年の菊花賞を制したダンスインザダークがいる日本屈指の良血です。

03年の12月のデビュー。新馬戦を勝ち上がり、若竹賞では復帰したばかりの岡部(元)騎手に華を持たせ、続くフラワーCで重賞初制覇を挙げ無敗で桜花賞に挑みました。

桜花賞では今まで殆ど厩舎の手綱を取った事のなかった武豊騎手を起用、5強といわれた混戦ムードを一掃するような快勝でGⅠ初制覇を挙げます。優駿牝馬(4着)後は米オークスに挑戦、ティカーテープ Ticker Tapeの2着と惜敗します。

秋は秋華賞(4着)後、エリザベス女王杯に向かわず天皇賞・秋に向かい2着と好走、続くマイルCSでも2着と涙を飲みます。香港Cにも遠征しますが13着と大敗してしまいます。

05年に入るとは全く良いところがなく着外が続き、復活の兆しが見えてきたのは秋からでようやく天皇賞・秋で4着と好走、続くマイルCSでも4着と好走していました。

今年に入りマイラーズCで2着と好走、好調で迎えた今回のレースでその力をフルに発揮しました。

鞍上の村宏司騎手はこれがGⅠ初勝利となりました。岡部幸雄(元)騎手、外国人騎手、横山典弘騎手とトップトレーナーの背中を見ながら培った努力がようやく開花した形となりました^^

次走は安田記念を目指すそうです。が、やはり気になるのは再度の海外遠征です。日本が誇るこの牝馬でもう一度世界に挑戦して欲しいですね^^