獅子の国で悲願のGⅠ制覇! シンガポール航空国際C(星・GⅠ)

現地時間5月14日、シンガポールクランジ競馬場シンガポール航空国際C(3歳上・芝2000m)が行われ、五十嵐冬樹騎手騎乗のコスモバルク Cosmo Bulk(牡5・北海道・田部和則厩舎)が優勝しました。

勝ち馬の父はザグレブ Zagreb(1993年生まれ・愛国で繋養・その父シアトルカル Theatrical)、母はイセノトウショウ(その父トウショウボーイ)という血統。

03年の8月にデビュー。外厩制馬第1号として登録されました。門別、旭川(4戦2勝)を挙げると中央に挑戦、百日草特別(500万下)、ラジオたんぱ杯2歳Sと連勝します。年明けた弥生賞でも優勝、皐月賞の1番人気に押されます。

しかしその皐月賞ではダイワメジャーの2着と惜敗、続く東京優駿では終始かかってしまい8着に敗れます。

秋初戦は地元の旭川で行われた北海優駿を優勝、続くセントライト記念ではレコードで優勝します。しかしこの優勝が最後に勝ち星が遠ざかり、菊花賞4着、JC2着など惜敗もありましたが二桁着順を重ねます。

そして今回悲願のGⅠ制覇となり、地方所属馬の海外制覇は史上初となる快挙でした。

私自身、中央に移籍するべきと思っていたので、地方所属のままGⅠを、しかも海外のGⅠを制するとは思っていませんでした。夢というのは貫けば叶うものなのだと思ってしまいました。

陣営は外厩制という前例が無い取り組みに、試行錯誤の繰り返しで大変苦労したと思います。それがようやくそれが報われた形になりましたね。

五十嵐冬樹騎手も気性の荒いコスモバルクを抑えることに苦労し、日本ダービーのプレっシューを経験し、乗り替わりの悔しさを味わいました。

その五十嵐冬樹騎手の手でGⅠを取れた事は良かったと思います。本当におめでとうと心から祝福したいですね^^