過酷すぎるローテーションに疑問! ベルモントS(米・GⅠ)

現地時間6月10日、米国のベルモントパーク競馬場で米国三冠の第3戦のベルモントS(3歳・ダ2400m)が行われ、5番人気でF.ハラ騎手騎乗のジャジル Jazil(牡3・米・K.マクラフリン厩舎)が優勝しました。

勝ち馬の父はシーキングザゴールド Seeking the Gold(1985生まれ・ケンタッキー州のクレイボーンファーム ClaiborneFarmで繋養・その父ミスタ−プロスペクター Mr. Prospector)、母はBetter Than Honour(その父デピュティミニスター Deputy Minister)という血統。

ケンタッキーダービー馬、プリークネス馬が不在という混戦ムードで、勝ったのは重賞未勝利馬でした。

05年の10月にデビュー。3戦目で未勝利を脱出しますが、その後は勝ちきれず、初のGⅠ挑戦となったウッドメモリアルSでは2着、前走のケンタッキーダービーは4着と惜敗していました。

03年のエンパイヤメーカー Empire Makerや04年のバードストーン Birdstoneなど、ケンタッキーダービー出走後、プリークネスSをスキップしベルモントSに臨む馬が多く、今回の勝ち馬もそのローテーションを取りました。やはり5週間にGⅠ3レースという三冠レースのローテーションは過酷すぎる様です。

またクラシックを勝った馬が後に全く活躍できないのは、この三冠レースで使いすぎてしまい疲労などで怪我をし易くなっているのかもしれませんね。馬の為にも見直しが必要だと思います。

鞍上のF.ハラ騎手は弱冠18歳の若手騎手です。18歳でのベルモントS制覇は78年にアファームド Affirmedで制したS.コーセン騎手以来となるそうです。

東京ダービーを制した町田直希騎手といい、若手の台頭は嬉しい限りです。米国の将来を担う騎手になって欲しいですね^^