2年前とはまるで別の馬! キャッシュコールマイルS(G・Ⅲ)

現地時間7月1日、米国のハリウッドパーク競馬場キャッシュコールマイルS(3歳上牝・芝1600m)が行われ、1番人気でV.エスピノーザ騎手騎乗のダンスインザムード(牝5・日・藤沢和雄厩舎)が、優勝しました。

勝ち馬の父はサンデーサイレンス Sunday Silence(1986年生まれ・死亡・その父ヘイロー Halo)、母ダンシングキイ(その父ニジンスキー Nijinsky)という血統で、全姉に95年の優駿牝馬を勝ったダンスパートナー、全兄に96年の菊花賞を制したダンスインザダークがいる日本屈指の良血です。

03年の12月にデビュー。新馬戦、若竹賞(500万下)を勝ち、続くフラワーCで重賞初制覇、そして桜花賞で無敗のままGⅠ初制覇を挙げました。

その後も牝馬優駿4着、米オークス2着、秋華賞4着、天皇賞・秋2着、マイルCS2着と好走しますが、暮れの香港C13着から何かリズムを崩してしまいます。

4歳になると全く掲示板に乗ることが無く、凡走を繰り返します。レースになると入れ込み、そして最後にはレースを止めてしまう。もはや引退かという声が囁かれました。

しかし藤沢和雄調教師を初めスタッフが最後まで諦めなかった。その甲斐があって05年の天皇賞・秋3着、マイルCS4着と徐々に順位を上げ、そして06年に新設したヴィクトリアマイルで優勝、完全復活を果たしました。

米国でのダンスインザムードは本当に落ち着いていたそうです。2年前を知っている現地の関係者からは「まるで別の馬」と感嘆の声が上がったそうです。

今後は秋に備え放牧に出されるそうです。目指すは天皇賞・秋、歴代の名牝と肩を並べる日もそう遠くないと思われます。