2日連続優勝!とはいかず・・・ アメリカンオークス(米・GⅠ)

現地時間7月2日、米国のハリウッドパーク競馬場アメリカンオークス(3歳牝・芝2000m)が行われ、3番人気でG.ゴメス騎手騎乗のウェイトアホワイル Wait a While(牝3・米・T.プレッチャー厩舎)が2着のアサヒライジングに4.1/2馬身差を付けて圧勝しました。

勝ち馬の父はマイアズモン Maria's Mon(1993年生まれ・米国のピンオークスタッド Pin Oak Studで繋養・その父ウェイヴァリングモナーク Wavering Monarch)、母はFlirtatious(その父エーピーインディ A.P. Indy)という血統。

祖父のウェイヴァリングモナークはハンケル招待Hを制した馬で、種牡馬としてはイマイチで産駒の唯一のGⅠ馬が父であるマイアズモンであった。

ところがその唯一のGⅠ馬からなんと01年のケンタッキーダービー馬のモナーコス Monarchosを輩出します。「血統の妙」とはまさにこの事だと思います。

勝ち馬は05年の8月にデビュー。初戦こそ5着に敗れますが2戦目で未勝利を脱出します。5戦目のダヴォナデールS(米・GⅡ)で重賞初制覇を挙げ、アッシュランドSでは後にGⅠ2勝するブッシュファイア Bushfireの2着に入り、続くケンタッキーオークスでは3着と好走します。

前走のサンズポイントS(今年からダートに変更、格付けもGⅢから一般戦に降格した)で4.1/2馬身差で圧勝して、普通ならダート路線のトリプルティアラを目指しますが、陣営は芝戦であるアメリカンオークスに出走させ、4.1/2馬身差を付ける圧勝でGⅠ初制覇を飾りました。今後芝路線を進むのか、それともダート路線に戻るのか動向が気になります。

日本から遠征し2着に敗れたアサヒライジングは、米国の芝に戸惑ったのかいつものロケットスタートが出来ず、後方3頭目という今までにない展開を強いられました。もしロケットダッシュが出来て、先頭に立てれば4.1/2馬身差も付けられる事がなかったと思います。

来年、馬が身体面でも精神面でも成長しキャッシュコールマイル(将来的にはGⅠに格上げされると思います)に挑戦してくれることを楽しみにしています^^