万全の状態をアピール! フォワ賞(英・GⅡ)

現地時間9月10日、仏国のロンシャン競馬場凱旋門賞の前哨戦のフォワ賞(4歳上・芝2400m)が2番人気でC.スミヨン騎手騎乗のシロッコ Shirocco(牡5・仏・A.ファーブル厩舎)が優勝しました。

勝ち馬の父はモンズーン Monsun(1990年生まれ・独国のシュレンダーハン牧場 Gestut Schlenderhanで繋養・その父ケーニヒスシュトゥール Konigsstuhl)、母はSo Sedulous(その父ザミンストレル The Minstrel)という血統。

僅か5頭立てとなりましたが、その中には優勝したシロッコの他に前年の凱旋門賞の覇者で、今年キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスDSを制したハリケーンラン Hurricane Run、そのハリケーンランサンクルー大賞で敗ったプライド Prideが顔を揃え、さながら凱旋門賞を思わせるレースとなりました。

レースもその三頭で争われ、シロッコが残り300mで先頭に立つとハリケーンランが追走、クビ差で追撃を押さえ、更にクビ差にプライドが入り、3頭とも調整が万全であることをアピールしました。

勝ち馬は04年の3月に独国のA.シュッツ厩舎からデビュー。04年の独ダービーで初GⅠ制覇を上げ、一戦挟んだ伊ジョッキークラブ大賞でGⅠ2勝目を上げます。そのレース後今の仏国のA.ファーブル厩舎に移籍します。

05年には凱旋門賞こそ4着に敗れますが、続くBCターフで優勝、更に今年に入りジョッキークラブS(英・GⅡ)、コロネーションCと重賞を連勝、今回重賞4連勝目を飾りました。

次走はもちろん凱旋門賞です。しかしここ十年フォワ賞からの優勝馬は出ていません。(3歳が斤量が軽く圧倒的有利)日本から遠征するディープインパクトの本当の敵は彼らではなく3歳馬かも知れませんね。